令和３年度 宇佐高田医師会 病院指標

呼吸器内科で１番多い症例は、昨年度と同様　誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎は、食べ物や飲み物などが誤って気道に入り肺の炎症を引き起こすもので、高齢者に多い疾患です。 　 　 　 　 　 　 　 　 　

消化器内科では、大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術が１番多い症例になっています。
２番目に多い症例は、胆道結石や胆管炎などの手術ありの疾患です。特殊な内視鏡を用いて胆道にステントを留置したり、結石を取り除く治療を行なっています。３番目は、胆道系疾患で、手術がない症例になります。　　　　　　　　　　　　　　　
胆道系疾患が上位を２、３位を占めています。

循環器内科では、昨年度と同様に心不全が一番多くなっています。
次に狭心症、虚血性心疾患が多くなっています。２番目は、心臓カテーテル検査を行なった症例です。
３番目は、心臓に栄養を送る血管の細くなっているところに風船療法と呼ばれるバルーンをふくらませたり、金属製のステントを入れることで血液の流れを良くする治療を行った症例です。４番目は、心臓カテーテル検査と血管内超音波検査を行った症例になります。５番目は、徐脈性不整脈でペースメーカー移植術を行った症例です。

外科で１番多いのは、胆のう炎に対して腹腔鏡下で胆のうを摘出する症例です。　
２番目は、鼡径ヘルニアで手術を行った症例になります。
３番目に多いのが、子宮頸部上皮内腫瘍 に対する子宮頸部（腟部）切除術です。
当院は共同利用施設の利用率向上にも取り組んでおり、その症例の１つになります。
４番目は、腸閉塞症、５番目は化学療法を施行する結腸悪性腫瘍になります。

消化器内科では、大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術や消化管出血に対する内視鏡的止血術が多くなっています。
膵胆道系疾患の内視鏡による手術が多く、上位５つのうち２つを占めています。
平均術前日数からもわかるように、おおむね当日手術を行うケースが多く、在院日数の短縮を図っています。

循環器内科で多い手術は、虚血性心疾患に対して行う経皮的冠動脈ステント留置術（その他）です。当院では、主に手首や肘にある動脈からカテーテルを入れて、血管の細くなった部分にステントを留置しています。足の付け根にある動脈から行う手技に比べて、術後ベットで安静にする時間が短く、さらに退院までの日数も短くなっています。
続いて多いのは、急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈形成術、徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術です。
３番目は、急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈ステント留置術（急性心筋梗塞）です。
急性心筋梗塞は、一刻も早い対応が必要なため、宇佐市、豊後高田市周辺の医療機関、救急隊と連携し、救急搬送後直ちに心臓カテーテル検査や治療ができるよう取り組んでいます。
四肢の血管拡張術・血栓除去術は、四肢の血管が動脈硬化により、細くなったり、つまったりした状態に対して行う手術です。昨年度に比べ多くなっています。

外科で多い手術は、腹腔鏡下胆嚢摘出術です。　腹腔鏡下胆嚢摘出術は、胆のう炎や胆石症などの疾患に対して行っています。腹腔鏡下の手術は、傷口が小さく患者さまの負担が小さいのが特徴です。
２番目は鼡径ヘルニアになっています。
３番目は子宮頸部（膣部）切除術で主に子宮頸部上皮内腫瘍の治療となります。
４番に多いのが、子宮全摘術です。　
子宮頸部（膣部）切除術や子宮全摘出などの婦人科系疾患は、医師会会員の先生と共同で治療をおこなっています。 　当院は共同利用施設の利用率向上にも取り組んでいます。
５番目は腹腔鏡下虫垂切除術になっています。