平成27年度 宇佐高田医師会病院 病院指標

■解説
　呼吸器内科で最も多い症例は、肺炎・急性気管支炎です。続いて誤嚥性肺炎が多くなっています。
どちらも、平均年齢が７５歳以上と高く、全国平均の平均在院日数と比較してやや長い入院日数となっています。３番目に多いのが、全国的にも増加傾向にある 慢性閉塞性肺疾患になっています。

■解説
　消化器内科で多い症例は、胆管結石や胆管炎などの胆道疾患です。内視鏡的治療を行うことで、患者様の苦痛を早く和らげるよう努めています。入院日数も全国平均に比べ 短くなっています。その他、大腸のポリープや大腸腫瘍の内視鏡的治療や胆のうや胆管の悪性腫瘍についても症例数が多くなっています。

■解説 　　　
　　循環器内科では、心臓カテーテル検査を多く受け入れています。ほとんど2泊3日の 入院となっています。次に多いのが、心臓カテーテル治療による入院です。急性心筋梗塞など病状によっては、緊急で行う体制を整えています。続いて多いのが、不整脈疾患です。ご高齢の方が多く、平均年齢が80歳を超えています。

■解説 　　　
　　外科で一番多い症例は、胆のう炎や胆嚢結石です。腹腔鏡下手術を積極的に取り入れることで、手術による負担をできるだけ軽減するよう努めています。2番目に多いのが、ヘルニアの手術です。予約入院の当日に手術をすることが多く、 全国平均とほぼ同じ在院日数になっています。　続いて多いのは、胃の悪性腫瘍です。化学療法を行なった症例 となっています。

■解説 　　　　　
　消化器内科では、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術（長径2ｃｍ未満）を多く行なっています。大腸ポリープや大腸腫瘍を切除するための手術です。続いて、内視鏡的胆道ステント留置術や内視鏡的膵管ステント留置術も多く実施しています。結石や腫瘍などが原因で狭くなっている胆道や膵管に対して、内視鏡的にチューブを留置する手術です。入院当日に行うことが多く、術前日数が短くなっています。

■解説　　　　
　循環器内科で多い手術は、経皮的冠動脈ステント留置術です。心臓の筋肉に血液を送っている大きな血管（冠動脈）が血栓などで狭くなったり、詰まったりすることで胸痛などの症状がおきる虚血性心疾患（狭心症・ 急性心筋梗塞）に対して行う手術です。腕や足の付根からカテーテルを通し、ステント（金属製の網状の筒）を挿入し、血液の 流れを良くします。術前日数からもわかるように、急性心筋梗塞は、一刻もはやい手術が必要となるため、緊急で手術を行なっています。 　続いて多いのは、ペースメーカ植込術です。不整脈のため失神やめまいが起こったり、心臓の機能が悪化することを防いだりすることを目的として行われる手術です。こちらは、平均年齢が84歳とご高齢の方が多くなっています。

■解説 　　　　
　外科で最も多い手術は、腹腔鏡下胆のう摘出術です。胆のう炎や胆石症などの疾患に対して行います。腹腔鏡下で行うことにより、患者様の負担を出来るだけ小さくするように努めています。入院の翌日に手術を実施し、約10日の入院日数になっています。続いて多いのが、鼡径ヘルニア（脱腸）の手術です。３番目に多いのが、急性虫垂炎に対して行う、 腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの）です。胆のう摘出と同様、腹腔鏡下での手術を積極的に取り入れています。