理事長挨拶
令和5年度挨拶

宇佐市医師会会長・宇佐高田医師会病院理事長 西村 正幸
当院のホームページへようこそ、理事長の西村正幸です。
新年あけましておめでとうございます。
旧年中はウクライナでの戦禍、世界中に蔓延するコロナ禍をはじめとする暗いニュースが多くありましたが、今年は平和と明るさを取り戻す一年になってほしいと願うところであります。
宇佐高田医師会病院は、北部医療圏唯一の第二種感染症指定医療機関ですので、新型コロナ感染症重点医療機関として、目下、一般診療を縮小して、一般病床36床を新型コロナ専用病床として多くの新型コロナ感染患者を受け入れています。それと同時に、本来の当医師会病院の仕事は地域医療支援病院ですので、市内の一次医療機関から紹介された患者さんに対してより高度の二次医療を提供すること(現在医師不足のため消化器外科、循環器内科、消化器内科のみの対応)、第二次救急医療指定医療機関として年間を通して昼夜を問わず救急患者を受け入れています。さらに、地震、津波などライフラインの寸断を伴うような広域の災害時には、災害拠点病院として活動するための備えをしています。
ここで北部医療圏における医療体制をみてみますと、中津市には中津市立中津市民病院、国東市には国東市民病院、山香には杵築市立山香病院という公立病院があり、地域医療の要となっていますが、宇佐市と豊後高田市には、そのような公立の医療機関がなく、本来なら公立病院が果たすべき役割を宇佐高田医師会病院が果たしているといっても過言ではありません。これらの公共の利益に資する業務にかかる人件費を含む経費は病院の経営上大きな負担となっていて、毎年支給されるぎりぎりの補助金でなんとか赤字を免れている状況です。
現在、宇佐市医師会では、老朽化した医師会病院と地域成人病検診センターの移転・建て替え計画を進めていますが、巨額の投資を伴う一大プロジェクトで、行政の支援なくして、この移転計画の完遂は困難と思われます。
この地域の医療に不可欠な存在である宇佐高田医師会病院と地域成人病検診センターの存続のために、皆様には市民の声として、医師会病院と成人病検診センターへの支援を市及び市議会に働きかけていただければたいへんありがたく存じます。
地域の皆様の健康管理、疾病の早期発見と満足度の高い治療と療養環境をご提供できるように、今年も宇佐高田医師会病院並びに地域成人病検診センターの職員一同、力を合わせてがんばりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和5年1月