栄養サポートチーム(NST)
NST(栄養サポートチーム)とは、栄養管理に関する所定の研修を終了し、日本静脈経腸栄養学会によるNST専門療法士の資格を持つ、常勤の医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・臨床検査技師などの専門職員と社会福祉士・医事課職員などにより患者様の栄養をサポートするために構成されているチームです。
NST栄養サポートチーム活動目的
入院患者様の栄養状態を評価し、適切な栄養療法を選択・実施することにより、栄養状態の改善から治療効果向上、合併症減少、QOL向上、患者様の早期退院を図ることを目的とします。さらに活動を通して、医療の質の向上を図る啓発的目的もあります。
当院は2007年2月よりNSTチームを編成し、入院患者様に対して効果的な栄養療法を選択・実施しています。
施設認定
日本静脈経腸栄養学会 NST稼動施設認定・・・認定日 2007年 2月7日
日本栄養療法推進協議会 NST稼動施設認定・・・認定日 2007年 9月1日
NST栄養サポートチーム構成メンバー
以下のメンバーで週1回各病棟を回診しています。
NSTメンバー |
人 数 |
内専門療法士数 |
NST担当医師 |
3名 |
|
看護師(病棟・外来) |
14名 |
2名 |
薬剤師 |
2名 |
2名 |
管理栄養士 |
3名 |
1名 |
臨床検査技師 |
1名 |
1名 |
社会福祉士 |
2名 |
|
医事課職員 |
1名 |
NSTの活動内容
1、栄養アセスメントを行い、栄養管理が必要かどうか判断する。
2、適切な栄養管理が施行されているかどうかチェックする。
3、各患者様に最もふさわしい栄養管理法を指導・提言する。
4、栄養管理伴う合併症を予防・早期発見・治療する。
5、栄養管理上の疑問に答える(コンサルテーション)
6、資材・素材の無駄を削減する。
7、早期退院による社会復帰を助け、QOL(生活の質)を向上させる。
8、新しい知識の啓発。
栄養管理上の疑問・コンサルテーション内容
食欲低下患者に対しての食事内容検討
経腸栄養剤の選択・注入スケジュールの検討
輸液療法についての検討
服薬指導・栄養指導
栄養補助食品の選択・検討
口腔機能改善に向けての指導
栄養ポンプ管理
注入指導・胃瘻チューブ管理
カテーテル感染管理 など
地域連携NST活動について
平成21年5月に地域の医療機関・施設などと情報交換を行い、連携の充実を図ることを目的とした宇佐高田NST研究会を発足しました。年に2回の研修会を実施しています。毎回50名~70名近い参加があり、栄養状態の低下している患者様を地域で連携をとりながら看ていけるように活動しております。
これまでの研修内容 |
|
実施年月 |
研修の内容 |
第1回 平成21年6月 |
経腸栄養剤・経腸栄養法について |
第2回 平成21年10月 |
経腸栄養法の実際について |
第3回 平成22年6月 |
摂食機能療法について |
第4回 平成22年10月 |
口腔ケアと嚥下について |
第5回 平成23年7月 |
疾患別栄養療法について |
第6回 平成24年1月 |
褥瘡への取り組み ポジショニング |
第7回 平成24年8月 |
胃瘻ケアとトラブルシューティング |
第8回 平成25年1月 |
褥瘡患者の栄養管理 |
第9回 平成25年6月 |
口腔ケアの重要性について |
第10回 平成26年3月 |
口腔ケアについて |
第11回 平成26年9月 |
嚥下調整食について |
第12回 平性27年2月 |
口腔ケアの重要性 |
NST介入者数
1202件介入率32.6%
年度 |
人 数 |
延べ回診件数 |
平成19年度 |
24名 |
103件 |
平成20年度 |
22名 |
111件 |
平成21年度 |
21名 |
112件 |
平成22年度 |
180名 |
1016件 |
平成23年度 |
257名 |
1206件 |
平成24年度 |
274名 |
1072件介入率26.3% |
平性25年度 |
317名 |
1233件介入率30.6% |
平性26年度 |
366名 |
1202件介入率32.6% |