院長挨拶
令和7年度挨拶

病院長 柏木 孝仁
昨年は元日の能登半島地震に始まり、2日の羽田空港での日航機衝突炎上事故と松ノ内から大災害大事故が多発し、行く末が心配された1年でした。その中にあって、日本人の冷静な対応と規律正しい行動が世界から称賛されました。
もちろん嬉しいニュースもあり、3月のアメリカアカデミー賞で日本の2作品が見事受賞し、年末にはエミー賞、ゴールデングラブ賞で「SHOGUN」が主要部門を独占しエンターテイメントでも日本の存在感が注目されました。スポーツでもパリオリンピックにおいて海外オリンピックでは最多の45個のメダルを獲得しました。またアメリカ大リーグでは大谷翔平選手が数々の快挙を達成し、3年連続のMVPを受賞しています。サッカー日本代表もワールドカップ予選で圧倒的な強さを見せ、アジアNo.1の地位を不動のものとしています。
ただ政治の世界では、岸田首相から石破首相に代わり、秋の衆議院選で自民党は大敗を喫し少数与党となった為不安定な政治状況が続いています。この大敗に対して誰も責任を取ろうとしない姿勢が今の自民党を表しているようです。
現在はポストコロナと言われていますが、別に新型コロナが消えたわけではなく、今でも多数の感染者を出しています。当院は地域唯一の新型コロナ受け入れ病院として日々コロナ患者を診ていますが、特に高齢者では新型コロナが引き金となって、不幸な転機を迎える方が以前より増えている印象です。
1月8日に日向灘で起きたマグニチュード7の地震により、南海トラフ巨大地震への警戒感がさらに強くなり、今後30年以内の発生確率が80%に上昇したとの調査委員会の発表が出ました。当院は災害拠点病院であり、DMAT指定病院でもあります。災害時には宇佐高田地域唯一の拠点病院となるため、最新の耐震基準に合わせるべく早急に建て替えに向けて宇佐市と協議検討しています。
今後とも宇佐高田医師会病院をよろしくお願い致します。
令和7年1月