院長挨拶
令和4年度挨拶

病院長 柏木 孝仁
新年明けましておめでとうございます。
今年もおめでとうという言葉が憚られる新型コロナの状況ですが。
昨年は、新型コロナの暗いニュースばかりだったかと言うとそうでもなく、東京オリンピックが開催され日本は金27個を含む合計58個のメダルを獲得。松山英樹選手がアジア人初のマスターズゴルフで優勝。アメリカ大リーグでは大谷翔平選手が二刀流で大活躍しMVPを獲得。眞鍋淑郎氏がノーベル物理学賞受賞など日本人の輝かしい活躍もありました。
新型コロナは13個目の変異株が確認されており、これが今のオミクロン株です。当初変異株は最初に見つかった国の名で呼ばれていましたが、偏見につながるとしてギリシャ文字のアルファベットの順番で呼ぶように変わりました。デルタ株のデルタは4番目ですので、オミクロンとの間に実は8個の変異株が見つかっていたことになります。
余談ですがギリシャ文字の13番目はニュー(ν)ですが英語のNEWと混同するからととばし、次のクサイ(ξ)は英語でxiとなり習近平国家主席の苗字と同音となるためにWHOが忖度したと噂されています。お陰で、本当は15番目のオミクロンとなり、どこかの国の、自粛自粛でおなじみの新型コロナ分科会の会長の苗字と同じになってしまいました。
当院では昨年末までに300名の新型コロナ患者の入院を受け入れてきました。昨年6月には院内感染が発生し、患者様や患者ご家族にはご心配とご迷惑をおかけしました。この場を借りてお詫びいたします。
そして宇佐、豊後高田地域の発熱外来も一手に引き受け、延べ約3500回のPCR検査を行ってきました。また宇佐市の新型コロナワクチン接種についても、拠点病院としてワクチンの保管管理、配送、集団接種会場の設営と管理を行いました。今年は3回目のワクチン接種についても同様に当院を中心として、集団接種、個別接種を行う予定です。特に当院ではモデルナワクチンの接種を優先的に行なっていきます。
コロナ騒動に隠れていますが、大災害がいつ起こってもおかしくない状況が続いています。1月早々にトンガ沖で海底火山が噴火し、東南海地震への関連が懸念されています。当院は災害拠点病院、DMAT指定病院であり、大災害時は当院が中心となって地域住民の生命、健康を守る責任を担っており、現在も油断することなく常に対応できるように準備しております。しかしながら施設の老朽化により、災害時に速やかに対応できない懸念があります。大災害が起きないうちに、次の感染症が拡がる前に新病院への建て替えを完了したいと、自治体と協議を行っています。皆様にも応援のご協力の程お願いいたします。
皆様にとって、今年一年がより良い一年であることを心より願っております。
令和4年1月