院長挨拶
令和5年度挨拶

病院長 柏木 孝仁
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、北京冬季オリンピックに始まり、ロシアによるウクライナ侵攻、安倍元首相の暗殺、参議院選与党大勝、サッカーワールドカップの日本の活躍と、通常であればその年のトップニュースになる事件が目白押しでした。
それにも増して新型コロナの猛威は3年経った現在も落ち着く気配をみせず、当院でも新型コロナ感染者の延べ入院患者数は1000名を優に超えました。現在ではほとんどの新型コロナ感染者は自宅療養に切り替えていますが、超高齢者で基礎疾患のある患者、肺炎を併発している患者は入院対象となります。多くのコロナ患者を受け入れるため、入院ベッドの半分をコロナ病棟に変更しています。そのため通常診療が一部制限されており、当院をご利用して頂いている皆様には多大なご負担をおかけしていることを深く陳謝いたします。
宇佐高田医師会病院は第二種感染症指定病院でありますが、加えて災害拠点病院でもあります。数年以内にかならず起こると言われている南海トラフ大震災に向けて早急に準備が必要ですが、40年を経過して老朽化した当院では災害に対する充分な対応が出来ない事が危惧されます。
現在、建て替えに向けて自治体と交渉し、3年以内の開業を目指しています。そして建て替えは宇佐高田地域の方々の健康や安全のために必ずお役に立てると確信しています。
よく人口減少社会になるのに無駄だと言う方がいますが、高齢社会はこれからが本番です。今後20年は医療を必要とする高齢者が増え続けます。ぜひ建て替えにご理解を頂き、ご支援して頂ければ幸いです。
令和5年1月